世界選手権2008 アイスダンス その4

こちらの続きです。
この自己満足も最終回です。

【フリー・ダンス】

前回書き損ねた最終グループのみです。


・ロシアのホフロワ・ノビツキー

 「はげ山の一夜」など。
 このプログラムも個性的で良いですよね〜。この2人にピッタシです。ホフノワさんが魔女っぽくて、超気が強そうなんですもの。最初のリフトが音楽に合わせてバシッと決まるんですよね。キタキター!って気分になります。(でも、ここは正面からカメラ向けてほしかった・・・。)

 前半はとっても良かったんですけれど、ステップでちょっとミス。その後、ちょっと元気が無くなってしまいました。なんだかノビツキーさんが悪魔から普通の人間に戻ってしまいましたよ。ここらへんは若手ぽい?

 来季はどんなプログラムつくってくるかここも楽しみですねぇ。案外王道も良いかもしれません。


・フランスのデロベル・ショーンフェルダー組

 「ピアノ・レッスン」より。
 衣装良かったパート1。今までで一番良い衣装ですね。イザベルさん似合っています。手話が増えていますし、結構構成も変わっているような・・・。ユーロで2位になった分、最後まで努力してきたんですね。(何故かいつもの「得意なポーズ」が入っていますけれど^^)最後は、口を押さえる振り付けの方が好きでしたが、とても良かったと思います。オリビエさんが目立つようになりましたよね。
 ベテランならではの味のある良い演技でした。終わってみると、今大会はCDもODもFDも男女の恋愛関係を表現したんですね。この組今まで恋愛物少なかった気がしますし、挑戦だったのかも。十分表現できていたと思います。ユーロの時は倒立系のリフトが曲想に合っていないように感じたのですが、今回は気にならなかったです。流れが良くなったからかなぁ?特に最初のローテーショナルリフトは素敵です。今まで回転系のリフトはあまり得意でないのかと思っていたのですけれど。

 来季はどうするんでしょうか?まだ未定?好きな組なのでオリンピックまで続けて欲しいとは思いますが。(どうやら続行のようですね)


・イタリアのファイエラ・スカリ組

 「愛のイエントル」のサウンドトラックより。
 この順番で滑るの大変だと思うんですよね。なんせもう優勝決定?みたいな雰囲気になっていたでしょうから。でも、良かったです。このプログラム、映画の曲を使っていますが、映画のストーリーを表現してはいないような?歌詞は解らないのでハッキリとは言えませんが結構抽象的な感じです。しっとりした感じがとても素敵で、観るたびに味の出てくるプログラムです。だんだん好きになってきましたよ。この組にこういう演技ができるとは思いませんでした。
 ステップがとても良いです。ユニゾンが良くて、一体感がある感じがします。よく喧嘩しているらしいですが、それでこれだけ揃えられるんですねぇ。(まぁ、今大会はとても仲良しに見えましたが)それにしても、今シーズンは大躍進です。昨シーズン、逆リフト→スクリュードライバーなんていうスケート史に残る失敗をした組とは思えません(^^)ここも来季が非常に楽しみです。

 ちなみにこの曲素敵だなぁと思って調べていたら、次のバーチュ・モイア組の「シェルブールの雨傘」と同じ作曲家の曲であることに気が付きました。さりげなく面白い流れですね。


・カナダのバーチュ・モイア組
 「シェルブールの雨傘」より。
 言葉がありません。デロション・ファイスカもすごかったけれど、ここももっと凄かった!本当に1つ1つの要素がとてもきれいです。最初からすべてレベル4を取ったりしていたのですけれど、シーズンが進むに従って、無駄な動きが全く無くなって行くんですよね。洗練されていくというか。スピードもありますし。
 その上、技術一辺倒ではないんですよねぇ。上手く言えないんですけれど、動き一つ一つに表現の意思があるというか。ちゃんと2人で振り付けの意味を考えて滑っているような気がします。特に、2人で一つのものを表現している感じを強く感じるのが素晴らしいです。この2人で表現って感じ、あんまり若手のカップルでは感じないんですよね。何年も組んでいるベテランカップルでは感じることが多いですけれど。(この大会の最終グループではデロションとファイスカ)若いけれども、長い間組んでいるからなのでしょうか。

 このプログラムもとても良いです。若さを生かしつつ、映画のストーリーをしっかり表現した名プログラムでしょう。今シーズンのシュピルバンドコーチのプログラムは他は気に入ったのがなかったのですけれど、これだけは別格。逆に次のプログラムは作るの大変かもしれないですね。前のシーズンの「悲しきワルツ」と「シェルブールの雨傘」は結構近い系統なので、
次はちょっと違う系統に挑戦したいところですが。(オリンピックシーズンまでに!)

 そういえばここが衣装良かったパート2です。四大陸のピンクの衣装はお蔵入りになったようです。ちょっとほっとしました。


アメリカのベルビン・アゴスト組

 ショパンメドレー。
 なんちゅう因果な滑走順。バーチュ・モイア組と同じコーチでここが先輩なのですが・・・。よりにもよってあの演技の後とは・・・。

 ステップがな〜。技術的なことはわからないんです。たぶん、難しいことをしているんでしょうし、上手いんでしょうけれど、なんだかイマイチ。上手く言えないんですけれど、ピタリとはまったように感じるところがないんですよねぇ。たぶん最終グループをずっと観てきたから余計そう思うのでしょうけれど。

 このプログラムも最後まで好きになれなかったです。何度観ても、特に感想がないんですよねぇ。感じるものがないんです。それほど何度も観たいと思えませんし。同じショパンでも、フランスの3番手(ワールドには出られなかった!)の今シーズンFDのノクターンは、超好きですし、何度も観ているんですけれど。実力も、容姿も(失礼!)、スタイルも(またまた失礼!)明らかにベルアゴの方が上なんですけれどね。

 CDの転倒から始まり、FDはこの滑走順。なんだかこの大会はことごとく向かい風でしたね。ただ、この組の先はまだ長いです。次のオリンピックにだってまだ時間はあります。ここで表彰台から滑り落ちたことが、後々プラスに考えられるようになると良いなぁと思います。

 早速、コーチ変更のニュースも報じられていますし。コーチとの関係は良さそうでしたが、どうもお互いにプレッシャーになっている感じもあったので良かったのではないかと思います。上手くいくにせよ、行かないにせよ、良い経験にはなるでしょう。リニチュクコーチのプログラムは割と好きなのが多いので楽しみです。(まぁ、私はデービス・ホワイト組がリニチュクコーチのところに移ってくれないかと期待していたのですが。デンスタのようなプログラムが観たかったので。)



最終順位
1.デロベル・ショーンフェルダー組  2.バーチュ・モイア組
3.ホフロワ・ノビツキー組 4.ベルビン・アゴスト組 5.ファイエラ・スカリ組
6.デービス・ホワイト組 7.ペシャラ・ブルザ組 8.カー組


 デロション逃げ切りました!良かった!!予想外にFDのバーチュ・モイアが凄まじくFDのみ2位になってしまったわけですが、十分に素敵なFDだったと思います。

 今季もアイスダンスは楽しかったです。来季はルール変更が大幅にあるようが、どうなるのでしょうか。もう結構出てるみたいですが私の英語力じゃ読めません。とりあえず、CDは無くならなかったみたい。(一応良かった)シーズン終わってしまったのはさみしいですが、来季も楽しみです♪
ますます混戦状態になりそうですけどね〜


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