1月のまとめ

1月から3月までに読んだ本のまとめをしようと思ったら、予想以上に長くなりそうなので、分割。結果的に、今さら感が漂ってしまいましたが、まぁ、いいや。


1月に読んだ本は6冊です。私的には少ないのですが働き始めてからはこんなもんな気もします。その中で良い意味で印象に残った本は下記のとおりです。
(読んだ順)


・『時砂の王』 小川一水
恐ろしく壮大な時を超えた愛の物語。切なさと絶望感が重すぎるけれど、だからこその感動。
あえて言うともうちょっと他の仲間の話も読みたかったです。
コンパクトなのが良い人もいるでしょうが。


時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)


・『ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語』 定金伸治
ファンタジーで研究モノ。そこにライバルとか陰謀とか。
研究に没頭しすぎて廃人寸前になったりとか、妙にリアルで面白かったです。
シリーズっぽい題名付いていますけど、続き出ないのかなぁ?



☆『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原万里
どひゃー。すごかった。
著者が小学生のころ通っていたプラハソビエト学校の同級生たちを大人になってから探す話。
ソ連がなくなり、共産主義の国々出身だった同級生たちは歴史の大きな波に襲われることになります。
生き生きとした小学校当時の描写と再会後に判明する当時の裏事情や現在の状況がドラマチックですらあって素晴らしいです。


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


『私の男』 桜庭一樹
はっきり言って、好きなタイプの話ではないです。
好みで言ったら、今まで読んだ桜庭さんの本ではワーストかも。
でも、傑作なのは確かだとも思います。なんちゅうド迫力。
怖いよ〜。


私の男

私の男

この表紙、最初はなんじゃこりゃーと思いましたが(価値のある絵らしいですけど)、読んだ後だとこれほどぴったりの表紙はないですね。
桜庭さんの本の装丁はいつも素敵ですが、今回もグッジョブ!です。