8月のまとめ

2009年8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1909ページ


■終末のフール (集英社文庫)
世界の終りが3年後に迫った仙台を舞台にした連作短編集。
人は皆死に向かって生きているとは言っても、期限が区切られたらやっぱり怖い。世界が終ることが判明してからしばらく経っていて、ちょっと落ち着いているという舞台設定が絶妙。私だったらどう過ごすかと考えながら読んだ。皆滅びるというのがネックで、何か残すのは難しそうだし、案外、仕事に執着するかもしれないなぁ。
最初のパニックで死ぬ可能性の方が高そうだけど。
著者:伊坂幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/b/4087464431


■太陽の坐る場所
今回もしっかりだまされました。何故か全く警戒せずに読んでしまうんですよねぇ。今までの作品とはちょっとタイプが違う感じ。いろいろ挑戦するのは良いことです。元々光を書くために深い闇も書くような作家さんではありますが、なかなかドロドロしています。
著者:辻村 深月
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2875931


オイレンシュピーゲルWag The Dog (角川スニーカー文庫)
「スプライト・・・」と完全に同じ事件でリンクしているところも多いのに、お互いに全くネタバレしていなくて、どちらから読んでも、どちらかしか読まなくても大丈夫な設計になっているのがすごすぎます。もちろんどちらも読んだ方が面白いのですけれど。
邪推かもしれないけど、このシリーズにおけるアメリカの立ち位置がちょっと良くなったのは、現実を反映して(オバマさんが大統領になったし)なのかしら?
著者:冲方
http://book.akahoshitakuya.com/b/4044729085


スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)
長くて、面白くて、熱い。ゲストの登場人物達がみんな魅力的で恰好が良いです。相方の「オイレン・・」も合わせて読もうとするとなかなか大変だけど、読む価値はあります。
著者:冲方
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2775345


ムーミン谷の彗星 (講談社文庫 や 16-2)
なんか最近偶然ムーミンが近くにあることがおおくて気になるんですよ。で、読んでみました。刊行された順番に読もうと思ったのですが、図書館になかったので2作目?から。でもどうやら本来の刊行順はこちらだったみたいで、正解だったかも。
彗星がくるぞーということで、ちょっとトーンは暗めですが。スナフキンともこの話で出会っています。名言が多いです。淡々としていて独特の面白さががありました。
著者:トーベ・ヤンソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2775321


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8月のおすすめ
■終末のフール
オイレンシュピーゲルWag The Dog
スプライトシュピーゲルIV テンペスト