聖火リレーと中国とチベット
世界が混乱した時点で主催国側としては失敗だよね〜と思います。でも、今までテレビや新聞でほとんど報道されることのなかった中国の人権問題に関心が集まるとすれば、ある意味成功ですよね。
問題は抗議活動とか、抗議への抗議活動とかが大きく取り上げられすぎて、実際なにが問題なのか、具体的にはわかりにくいところか。特にテレビはそういうことを報道していませんよね。
チベットで何で暴動が起きたのかも、イマイチわからない感じですし。まぁ、私のチベットの知識が映画の「セブンイヤーズインチベット」程度なのも問題なのでしょうけれど。
ネットをあちこちのぞいてみてまとめてみると、こんな感じ?(あくまで私が認識した感じで確実そうな部分を)
- チベットは元々独特の文化を持ち、独立した国であった。(中国はそれを否定している?)
- 第二次世界大戦後、中国政府はチベットを主に武力を使って中国の一部分とした。国際社会は他の事に忙しくて黙認してしまった。
- いろいろあってチベットの最高権力者ダライ・ラマは亡命。他のチベット人も多数亡命。その後も抵抗運動は起きている。
- 中国政府は相当数の漢民族をチベット自治区に移住させている。
ここまでが前提。で最近。
- 中国では僧侶にダライ・ラマへの批判を強制的に書かせようとする政治的なキャンペーンが行われていた。
- チベットのラサでそれに反対する僧侶たちがデモ行進を行ったところ、相当な人数が拘束されてしまった。
- これに対して拘束されなかった僧侶たちが抗議活動を展開。一般の人々も参加。騒ぎはチベット全土へ。
- 警察と軍は実弾や催涙ガスを群衆に使ったらしい。また抗議活動への参加者の一部は暴徒化し、警察車両に火を放ったり、中華系企業を対象に焼き討ちを行ったりしたらしい。
- 今現在も取材は制限されている。
大騒ぎの割には根拠のある具体的な情報って、なかなか見つけられないんですよね・・・。アムネスティはさすがにちょっと詳しいし、信用性もそこそこある感じかなぁ。
チベット人の人権と権利の尊重を!
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1533
アムネスティ ニュースリリース
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/
北京オリンピック・キャンペーン
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1480
で、中国の状況がどうも気になるのでこれを今読んでいます。
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まだ途中ですが、面白いし、結構説得力がある感じ。一部はここでも読めます。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070906/134211/